複合と越境の実践を通して、
新しい創造領域を拓く

秋田公立美術大学では、大学等で自らの表現手法を修めた学生が、他の芸術領域、或いは芸術とは異なる情報技術などの他領域と表現手法を複合させながら、社会に変化をもたらす試みを行う「芸術の複合的な研究」にステップアップすることを踏まえて、複合芸術研究科を開設しています。
複合芸術研究科には、アート及びデザイン、芸術学に関わる指導教員がおり、芸術の複合的な研究に必要な知識、視点、手法などを修得しながら、社会で実践的に活動できる能力を身につけることができます。


複合芸術研究科 複合芸術専攻

定員数:修士課程10名(学年)/博士課程2名(学年)
修了年限:修士課程2年/博士課程3年
研究科名:複合芸術研究科[Graduate School of Transdisciplinary Arts]
専攻名:複合芸術専攻[Course of Transdisciplinary Arts]


複合芸術科目担当教員

  • 岸 健太 教授(研究科長)
    【アーバンスタディーズ、地域資源マネジメント、東南アジア地域研究】
  • 飯倉 宏治 教授
    【情報学フロンティア、計算基盤、地理学】
  • 今中 隆介 教授
    【インテリアデザイン、ファニチャーデザイン、プロダクトデザイン】
  • 岩井 成昭 教授
    【インスタレーション、映像、多文化芸術調査】
  • 藤 浩志 教授
    【現代美術、アートプロジェクト、アートマネジメント】
  • 石倉 敏明 准教授
    【芸術人類学、神話学】
  • 唐澤 太輔 准教授
    【哲学、文化人類学】
  • 萩原 健一 准教授
    【映像、メディアアート】
  • 福住 廉 准教授
    【美術批評】
  • 山川 冬樹 准教授
    【現代美術、身体表現、映像・音響、ハンセン病史】
  • ※より幅広い研究領域をサポートできるように、上記教員以外の本学教員による指導も可能としています。
    秋田公立美術大学教員については学部各専攻・センターのページを参照してください。
    >>秋田公立美術大学教員一覧ページへ


    アドミッション・ポリシー

    本研究科が求める人材像は次のとおりです。

    【修士課程】

    ●受入の基本方針

    本研究科は、次のような目的意識を持った学生を受け入れます。
    1 新しい芸術を探求する意欲のある人
    2 グローバルな視野と地域への視点を併せ持つ人
    3 他者と協働しながら主体的に制作や研究に取り組める人

    ●入学前に修得しておくことを期待する内容

    1 自身の専門分野における知識や動向に関する理解
    2 研究内容を的確に他者へ伝えることのできる表現力
    3 地域や社会で生じている課題に対する思考力

    ●求める人材像

    1 一般入試

    芸術を通じて、新たな価値や社会的課題に取り組む意欲のある人を求めます。

    2 推薦入試

    大学等において優れた成績を修め、芸術を通じて、新たな価値や社会的課題に取り組む意欲のある人を求めます。

    【博士課程】

    本課程は、現代社会を「複合の視点」から理論化を試みる研究を行うことで、現代芸術領域及び社会に新鮮な視点や思考の転換を発信し、新たな道筋を示しながら現代芸術領域の拡張と持続可能な社会の構築に広く貢献する表現者、リーダー及び研究者を育成することを教育目的とする。
    この目的を達成するために本課程が求める人材像は次のとおりとする。

    1 複合の視点から自立した研究に取り組み、表現手法の拡張や現代社会の理論化を探求する人
    2 モノ・コトの成り立ちを解析し、領域を横断する高い観点から、自らの創造性や思考の転換に基づく成果によって、芸術領域及び社会に新たな価値を提示する人
    3 現代芸術の研究を通じて、複合の視点からの理論化に取り組み、「複合芸術」の体系化を担っていく意欲のある人

    ●入学前に修得しておくことを期待する内容

    1 自身の研究分野についての知識や動向に関する理解
    2 自身の研究分野と接続する他の学術分野・実践分野の知識や動向に関する理解
    3 研究内容およびその学術的意義を的確に他者に伝えることのできる表現力
    4 地域や社会で生じている課題に対する領域横断的な思考力

    ●求める人材像

    複合芸術の研究を通じて、新たな文化価値の創出に取り組む意欲のある人を求めます。さらに、異なる領域の実践と理論の複合を通じて社会的課題の解決を目指す人を求めます。


    ディプロマ・ポリシー

    本研究科は、大学の理念に基づき以下の能力を備え、かつ所定の単位を修得した学生に対して、修士(美術)、博士(美術)の学位を認定します。

    【修士課程】

    1. 1 異なる分野を複合させながら、既存の枠にとらわれない新しい芸術を探求・創造する能力
    2. 2 現代社会の動向や地域特性をとらえ、アート・デザイン・芸術学の方法論を通じて問題解決へつなげ、具体的な提案ができる能力
    3. 3 グローバルな視野をもちながら、アート・デザイン・芸術学の研究や実践を評価・検証し、その成果を広く社会と連携し情報発信する能力

    【博士課程】

    1. 1 複合の視点からモノ・コトを要素単位で分析、解析し、現代芸術に限らず、社会的な課題等に関しても事象の本質を捉える能力
    2. 2 表現と理論の双方から多面的にモノ・コトを捉えながら、発想の転換や理論の応用をもとに、現代芸術及び社会に新しい視点を提示できる能力
    3. 3 複合の視点からの学際的な研究に取り組み、その成果を社会に発信・適用していくことで、人々を巻き込みながら現代芸術や地域を牽引していく能力

    学位審査基準について

    【修士課程】

    修士課程を修了するためには、2年以上(入学前の既修得単位を勘案した在学期間短縮ができる場合は1年以上)在学し、所定の授業科目を修得し、および別に定めるところにより32単位以上の単位を修得し、かつ、必要な研究指導をうけた上、修士論文(3万字以上)または修士制作および修士制作報告書(5,000字以上)の審査および試験に合格することが必要である。

    ●「修士論文」又は「修士制作及び修士制作報告書」の評価基準について

    本研究科における修士論文等の評価基準については、大学院設置基準および本学ディプロマ・ポリシーに基づき以下の観点から評価を行う。

    (1) 研究目的が明確であり、研究における問題提起が示されているか。
    (2) 先行研究や研究背景を述べており、修士研究の位置づけを明確に示しているか。
    (3) 調査・研究対象、研究手法、研究手順を明確に述べているか。
    (4) 研究結果に基づいた論理展開や制作意図に妥当性、客観性が認められるか。
    (5) 学術的な独創性や重要性があり、社会的要請にも応えうる可能性があるか。
    (6) 修士論文等の形式や引用文献等が整えられているか。
    (7) 本研究科のディプロマ・ポリシーに則した研究結果が示されているか。

    【博士課程】

    博士課程を修了するためには、3年以上在学し、所定の授業科目を修得し、および別に定めるとことにより17単位以上の単位を修得し、かつ、必要な研究指導をうけた上で、1)博士論文(12万字以上)又は2)博士論文(4万字以上)および制作・活動(博士論文と同等程度の成果物または複合芸術としての活動記録)の審査および試験に合格することが必要である。

    ・1)で修了する場合、査読付き論文3本以上(内、1本以上は学外研究機関)を必要とする。
    ・2)で修了する場合、査読付き論文1本以上と作品発表もしくは複合芸術としての活動(海外における発表もしくは活動を含むことが望ましい)を必要とする。

    ●「博士論文」又は「博士論文および制作・活動の成果物」の評価基準について

    本研究科における博士論文等の評価基準については、大学院設置基準および本学ディプロマ・ポリシーに基づき以下の観点から評価を行う。

    (1) 研究目的が明確であり、研究における問題提起が示されているか。
    (2) 先行研究や研究背景を述べており、博士研究の位置づけを明確に示しているか。
    (3) 調査・研究対象、研究手法、研究手順を明確に述べているか。
    (4) 研究結果に基づいた論理展開や制作意図に妥当性、客観性が認められるか。
    (5) 学術的な独創性や重要性があり、社会的要請にも応えうる可能性があるか。
    (6) 博士論文等の形式や引用文献等が整えられているか。
    (7) 本研究科のディプロマ・ポリシーに則した研究結果が示されているか。


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